❖ はじめに
カンボジア王国では1970年代以降の戦争で多くの知識人が亡くなりました。多くの技術者、教師、医者、僧侶等が強制収容所で処刑されたことから、その後の国の発展に大きな影響を受けました。他方、日本は戦後の高度経済成長を経て現在もなお世界トップクラスの経済大国となっており、カンボジア人が学ぶべき多くの点が日本にあると感じています。そのため私たちは、優秀なカンボジア人材に対して日本での就労機会を提供することで、多くの人材が祖国では得られない技術・知識・経験を日本で得る機会を創出すべく尽力しています。将来、彼ら・彼女らが日本で培ったものを活かし、カンボジア王国の発展に寄与してもらいたいとの思いから私たちは「アイエッチエス日本語習学院」を設立しました。
カンボジア王国の首都プノンペンを拠点とするアイエッチエス日本語学校は、日本における人材不足の課題に貢献し、日本の企業が推進する既存・新規事業の発展に寄与する事をビジョンとして掲げ、特にデジタル化する社会を支える人材の育成に取り組んでいます。優秀なカンボジア人材を育成すべく、教室は学習の場だけではなく、学生と教師が交流し、お互いが理解を深め友情を培う場として人間力の形成にも努めています。
私たちの人材が日本で就業することで、就労先の企業に寄与することのみならず、そのカンボジア人が国際人としての視野を広げ、将来の目標に向かって自己実現できることを教職員一同心より願っています。